Goddess Artemis(女神アルテミス)

Goddess Artemis(女神アルテミス)

(P2313)

私はアルテミス。
月を司り、弓を持ち、 森の深奥に生きる女神。
今夜、あなたに語りかけます。

まず、私という存在について、話させてください。
私は「パルテノス」と呼ばれています。

処女神、と訳されることが多い言葉ですが、
その本質は、そこではありません。

「誰にも属さない」

それが、私という存在の核心です。

誰かの意志に染められるわけでもなく、
誰かの期待に応えるために生きるわけでもなく。

完全に、自分自身の主人として在ること。

それが、私が体現しているものです。

そしてあなたも、本来、そういう存在なのです。
この地上に生まれながら、 それを思い出せずにいるだけで。

次に、今というタイミングについて、話しましょう。

あなたたちが生きているこの時代は、 大きな転換の只中にあります。
長い長い時代のサイクルが、 ゆっくりと、しかし確実に、 動き始めています。

これまでの時代は、「外側に答えを求める」ことで 回ってきた時代でした。権威が示す正解。 多数派が選ぶ道。 誰かが保証する未来。

そこに安心を見出そうとする仕組みの中で、 多くの人が、自分の内側への信頼を 少しずつ、手放してきました。

でも今、その時代が終わろうとしています。

外側の権威が、次々と揺らいでいく。 これまで「正解」とされてきたものが、 そうではなかったと気づかれていく。

この揺らぎは、混乱ではありません。
これは、あなたがた一人ひとりが自分の内側へ還るための、
時代の促しなのです。

そして、この射手座の満月は、 その転換の中の、ひとつの節目でした。

射手座は「遠くを見る」星座。
弓使いが、はるか遠くの的を見定めるように。

この満月は、あなたたちに問いかけていました。

「どこへ向かうのか、あなた自身は知っていますか?」と。

でも、遠くを見る前に、 まずしなければならないことがあります。

足元を確かめること。
ここまで歩いてきた道を、 しっかりと、自分の目で見ること。

あなたはここまで、よく歩いてきました。
迷ったこともあったでしょう。 立ち止まったこともあったでしょう。 誰かのために歩いた時間も、あったでしょう。

それでも、あなたは歩いてきた。
その足跡は、消えません。 その歩みのすべてが、 今のあなたをつくっています。

だから、私は問いかけます。

あなたは今、 その歩みを受け取っていますか?

自分を責めることなく。
自分を卑下することなく。
「もっとできたはずだ」と過去を裁くことなく。

ただ、「ここまで歩いてきた」と、
静かに認めることができていますか?

これは、小さなことのように聞こえるかもしれません。

多くの人たちにとっては
静かに、自分自身が歩いてきた道を認めることが
とても困難なことのようです。

自分自身の歩んできた足跡は、すなわち、あなたの土台なのです。

自分の歩みを受け取れないまま、 次の的を探そうとする。
だから、矢がぶれるのです。

私の矢がぶれないのは、 内側がすでに「当たっている」からです。

矢は、的に当たってから放たれる。

これが、私という存在が体現していることです。

外側の声が何を言おうと、 私の内側はすでに、定まっている。
だから、矢は飛ぶのです。

あなたも、その力を持っています。
ここまで歩いてきた時間が、
あなたの内側に、確かな土台をつくっています。

その土台の上に、今、立ってください。
そして、遠くを見てください。

どこへ向かいたいですか?

答えは、外側にはありません。
あなたの内側に、すでにあります。

それを信じることが、この時代の転換期を、
あなたらしく歩いていくことに、 そのままつながっているのです。

あなたの歩みを、私は見ています。
月の光の中で、静かに、しっかりと。

さあ、矢をつがえてください。
あなたの内側が、すでに知っています。

ー月の女神 アルテミス ー

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